駆け出しデザイナー備忘録②

目次

前職との繋がり

CADとの出会い

 私は、前職は自動車部品の設計をしてました。
ずっと文系で、アルバイトは○○バーガーで5年、ガソリンスタンド1年、新卒で入った会社はアパレル(半年で会社倒産)、次は派遣で事務(やってみたかった)その事務をやっていた時代、事務はずっとやれる気がしない…手に職を付け転職しよう!と決めていました。(同時に靴作り教室にも通っていた)
 物を作ることが好きだけど、新しいアイデアがバンバン出てくるタイプでは無く、アーティストと言うより、実用性のある物、何かを選び、配置やコーディネートするようなことが得意だと自己分析していて、CADを習うことに。
初めてCADの画面を開いた時、先生に「ここに宇宙のような無限大の世界があってね、そこに点を決め、作っていくんだよ」と説明されたことにワクワクが止まらなかったこと今でも鮮明に覚えています。
正直、機械部品は何に使うか分からない「なんだこれ?」だったけど、図面を描いたり、3Dで何か画面上に作るのはとても楽しかった。やっぱり向いてるんだなと確信。
 そのスクールを無事卒業し、事務の派遣も更新月で辞めることを伝え転職活動でもしようかな~と思っていました。しかし、通っていたCADスクールの設計会社にお声掛け頂きあっけなく就職が決まりました。そこからどこに出向するか色々ありましたが、初めて実家から出て一人暮らしをし、有名な自動車会社の中で働くことになります。

とにかく実践あるのみ

 誰が何をしゃべっているのか全く分からなくても(専門用語だらけで)何の部品があるのか知らなくても、CADの操作分からないことだらけ・・・ でも突然仕事が始まり、仕事も残業も沢山あって…とにかく大変だったけど、あっという間に慣れました。
実践というのは本当に強いです。とにかくやるしかない人に聞きながら、失敗しながら、覚えていく
 この基本をそこで物凄く叩き込まれました。なのでこの経験したことを十数年後に活かすことが出来ています。
転職する時は、設計者の元でCADオペレーターの仕事をするものだと思っていたけれど、それは最初のお仕事だけだった。いつの間にか、打ち合わせしたり、会議に出たり、色んな部署との調整や必要ならば工場へ出向いたり…設計業務をやるようになってました。
 それもとてもやりがいがあった。ツールの使い方はもちろんですが、それ以上に仕事上のコミュニケーションや仕事の進め方を凄く勉強させてもらえました。
 なのでデザインもデザインだけでなく、いずれ人ともっと関われるような、コンサルやマーケティングも身につけていきたいと思ってます。

問題は環境

 ツールの習得法はとにかく実践(もちろん練習も沢山必要ですが)PhotoshopもillustratorもHTMLもCSSも全て実践があれば必ずスキルアップ出来る。
 問題は、仕事する環境。設計の時は職場に多くの人と一緒に仕事し、分からない事は聞けるし、指示もくれる。
でも子供が小さくて自宅で仕事したいと選んだこのデザイナーという仕事はたった一人で、周りにPCに詳しい人すらいない。起業して大きく事業してる知り合いもいない。今はネットで調べたら出てくるのが何より便利ではあるけど、本当にそれが正解なのか確信が持てない。だから起業塾に入った、という感じです。

やってきたことは繋がっている。

職種は変わりましたが、やっていることはなんとなくずっと繋がっている感覚なのです。
どちらも何かしらの形(設計なら図面や3Dデータ・デザインなら画像やデータ)を提出し、もちろん納期がある。
一人で完結しないもので、人としっかり関わりながら作り上げていく。そこは一緒です。

もっと遡ると、サービス業を長年やってきてお客様と関わることやお客様目線になることももの凄く役立っています。
しばらくの海外生活、子育てですっかり離れていましたが、私は仕事することが好きなんだなと思い出しました。

何か仕事を始めようと思った去年、私には立派な学校を出たとか、資格も無い、戻れるような職場も無い、とにかく稼げるようなものなんて何も無いな・・・なんて思ってました。でも前職との繋がりは表面上は全くないけれど、私の中のスキルとしてはずっと繋がっている。
強みや得意、あなただけしか出来ないことを見つけましょう!と言われてもちょっとピンと来ないけれど、やってきたことを整理して行くと何が出来て何が好きか、分かってきます。

ずっと下を向いてましたが、次は上を見過ぎ自分を見失いかけて、ようやく今、前を向いている感覚、になってきました。

次は自分にとってちょうど良い働き方を模索する。って感じかな。

今日も最後までお読み頂きありがとうございます。


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